「イタリア国内でラジオを点ければ聴こえてくるが如く日本でもイタリアPOPSを普通に聴けるようにしたい」との想いを込めてイタリアのPOPSを紹介するコーナーです 02.イタリアPOPSが聴ける日本の放送サービス / ~ ”きいてみ~よ!” イタリアPOPSのススメ 2013 ~ 第2回


02.イタリアPOPSが聴ける日本の放送サービス / 
~ ”きいてみ~よ!” イタリアPOPSのススメ 2013 ~ 第2回
《Piccola RADIO-ITALIA(ピッコラ・ラディオ=イタリア)》

さて、本コラム第1回目は、イタリア本国の本丸とも言えるRAIの試聴サービスについて紹介しましたが、第2回はイタリアPOPSが聴ける日本の放送サービスについて。聴く方法も日本語解説ですし、放送内での解説も基本的に日本語なので、前回のようにイタリア語のサイトにアクセスするチャレンジは必要ありません。

イタリアPOPS専門チャネルとして、24時間ずっとイタリアPOPSだけがかかるのは、USEN音楽放送だけです。現在、イタリア音楽専門チャネルが3つもあると言うところも嬉しいところです。

http://music.usen.com/channel/d35/
まずはD-35「イタリアン・ポップス」チャンネル。90年代以降のヒット曲から現地の最新ヒットまでが、朝、昼、午後、夜の4つの時間帯ごとにテーマを切り替えながら、エンドレスにかかります。

6:00~11:00 Mattina
朝陽、まどろみ、そして生まれたての今日を感じ、カフェを飲みながらさわやかな音楽と共に目を覚ます。朝にぴったりのさわやかなサウンドを選んでいます。
11:00~14:00 Lunch Time
友人たちと会話がはずむランチタイム。軽快な音楽で頭をすっきり切り換えて、いざ午後へ!人ごみの中でも印象に残るメロディをちりばめています。
14:00~17:00 Pomeriggio
カフェマッキアートと読書を楽しみたい気分。仕事の合間にリフレッシュしたい、一杯のカンフル剤。耳にやさしく、さりげなく聴ける音楽空間が広がります。
17:00~6:00 Sera
1日が終わり疲れを癒やしたい、自分自身に捧げるヴィーノで乾杯。ホッとする瞬間に聴こえてくるメロディ。時間の隙間に入り込んでくるような音楽が流れます。

http://music.usen.com/channel/h36/
そしてH-36「カンツォーネ」チャンネル。50~70年代のカンツォーネを中心にお届けするチャンネル。現存する音楽祭では最も古い歴史を持ち、世界的な権威を誇るサンレモ音楽祭の全盛期の貴重な音源やカンツォーネのスタンダード・ナンバーの名唱の数々がかかります。情熱的なバラードや伸びやかで朗々とした歌声から、イタリア語独特の響きを感じていただけるはず。イタリアン・レストランの定番BGMです。

クラシックならI-57「イタリアン空間向けクラシック」チャネル。上質のイタリアン・レストランをはじめ、さまざまなイタリアン空間の演出にぴったりのイタリア情緒溢れるクラシック、イタリア語によるオペラ・アリアや歌曲を中心に、スロー~ミディアムテンポの優雅で心地よい室内楽作品を織り交ぜてかかります。イタリア生まれの作曲家による作品や、イタリアに関連のある作品など、こだわりの選曲で上質空間を演出してくれることでしょう。

USENというと以前は飲食店向けの有料放送というイメージがありましたが、現在は従来の店舗用契約に加えて、オフィス用、家庭用の契約もラインナップしています。USENの語源となった"有線ケーブル"を引き込むのは必須ではなく、CSアンテナ経由やNTT光回線を経由する方法が可能になっているので、新たに大規模な工事費用や時間などがかからなくなってきているのも特徴です。初期費用無料キャンペーンも多いです。月額費用3,990円(2013年5月時点)。 詳しくはhttp://www.usen.com/まで。

さて、一般のラジオ放送で比較的イタリアPOPSがかかる番組を紹介しましょう。
最初はFM戸塚のラジオ番組「ミュージックラウンドアバウト」です。毎週木曜日10:00-10:55、そして再放送は同日の19:00-19:55です。特に再放送の方はミュージック・バードから全国のコミュニティFM局にも配信されています。

音楽解説でお馴染みの山岸伸一氏がナヴィゲータを務めている番組で、幅広いジャンルの音楽から毎回テーマに基づいた特集が組まれて放送されています。イタリアPOPSやRockの解説でも定評のある同氏ですので、イタリア音楽の特集が組まれることも多いのが特徴です。現在の日本のラジオ局で1時間近くに渡ってイタリアPOPSだけが流れる番組は皆無とも言えますので、聴き応えは充分あるかと思います。

なお、かつてはコミュニティFMは電波が遠くまで届かないため、放送局近隣の住民しか聴くことができませんでしたが、現在はサイマルラジオという無料のストリーミング放送サービスが提供されていますので、インターネット環境が有れば、なんと全世界どこからでも聴く事が出来ます。PCはもちろん、スマホでも聴けますので、外出中でも聴く事が出来るという便利な時代になりました。

FM戸塚のサイトhttp://www.fm-totsuka.com/から、下図の赤枠内から、該当するリンクを開けば聴き方が判ります。



Android用アプリは無料で提供されていますので、もっともお気軽に利用できると思います。iPhone用の公式アプリ「コミュニティFM for iPhone」は有料ですが、「TuneIn Radio」または「Fstream」という無料アプリでも聴けます。またはアプリを使わず、ブラウザからサイマルラジオを聴く分には無料です。

さて、広域放送FM局ではInterFMことエフエムインターウェーブが2013年4月から始めた「Mondo Musica(モンド・ムジカ)」http://www.interfm.co.jp/musica/という番組。月曜日から木曜日まで18:00~20:00に生放送されていて、そのDJに抜擢されたのが、野村雅夫氏。当コラムの運営会社C LIGHT publishing社でも翻訳本を監修されたり、イタリア映画の解説などに活躍されている方ですが、相当な音楽好きでもあるようで、和洋問わず広いジャンルから良質な音楽を毎夜かけてくれているのですが、ご出身が日伊ハーフということで、MCやジングルにはイタリア語がたくさん採用されていて、イタリアPOPSも必ずと言っていいほど、毎回1曲はかかるという面白い番組を放送しています。そして生放送ゆえ、TwitterやメールでDJとリスナーがインタラクティブなやりとりが起こるのも面白いところ。

またこのInterFMもインターネット経由で聴く事が出来ます。ただし前出のコミュニティFMとは異なり、広域ラジオ放送局は放送地域が限定されており、InterFMは現在関東地方のみで聴取可能となっているようです。以下の画面の赤丸をクリックすると、radiko(ラジコ)というストリーミングサービスのページにジャンプし、インターネット経由で放送を聴けます。



またこのradikoもスマホでも聴けます。radikoアプリがiPhoneでもAndroidでも無料で提供されていますので、アプリから聴くのがもっとも簡単な聴き方になるかと思います。

一方、サイマルラジオにもradikoにも録音やタイマーのサービスは公式に提供されていませんが、非公式のものが存在しています(radikaやradikoolなど)。しかし動作が不安定だったり、時としてPCへの負荷があったりと、必ずしも万人向けのサービスとは言い難い状態に思えますので、詳細は割愛します。導入される場合は自己責任においてお願いいたします。

Piccola RADIO-ITALIA
YoshioAntonio こと 磐佐良雄

『ピッコラ・ラディオ=イタリア』
http://piccola-radio-italia.com/

*****イタリア音楽専門誌『MusicaVita Italia(ムジカヴィータ イタリア)*****
★2013年3月、日本で唯一のイタリア音楽専門誌、遂に創刊いたしました!
現在、創刊号販売中。
・結果速報!! サンレモ音楽祭2013
・特集1「イタリア音楽ってなに?」
・特集2「保存版アーティスト・ファイル n.1:ルーチョ・バッティスティ」
・インタヴュー(シモーナ・モリナーニ / リッカルド・コッチャンテ)
・来日公演レビュー(イ・プー)
・イタリア 2012年間チャート100
ecc.
定価:2,000円(税込)
季刊発行 (第2号は6月末発行予定)
※一般書店には流通しておりません。詳細やお求め方法は以下のページまで。
http://musicavitaitalia.com/
http://piccola-radio-italia.com/archives/52063370.html


”きいてみ~よ!” 
~ イタリアPOPSのススメ 2013 ~ 第2回
2013-05-31